斜視
どのようにブロックは眼の姿勢と視覚の解釈との間の関係を発見したのだろうか。 確かに、彼は斜視を持つ患者から多くを学んでいた。しかし、もうひとつ、彼の洞察の源が存在していた。(*1) それは講義ノートの30ページに載っている。 そこで彼は、どのように…
両眼視をするためには、両眼感覚野が存在すること、そして中心窩(*1)間の協調が必要になる。ブロックは断固として次のように主張した。 「両目が協調しているときの網膜の領域は、2つの中心窩と、そしてそれぞれの中心窩の同じ側から等距離にある領域とから…
眼の姿勢と視覚解釈との間の関係に導かれて、ブロックは眼のトレーニングのルールを作り上げた。彼は眼の姿勢を3つの基本的な種類に分けた。(*1) 両眼姿勢---この姿勢では、焦点を定めた1つの物体を見る時に両方の眼を同時に使う。(*2) 単眼姿勢---この姿勢…
「姿勢をどうとるか」こそが「反応がどうなるか」を決めている 「姿勢をどうとるかこそが反応がどうなるかということを決定しているのである…眼が斜視の姿勢をとっているときは、その人は斜視的に考えている。しかし、彼の眼が正常な姿勢になったとき、斜視…
私がブロックによる斜視の説明にとても驚いたのは、特に私がビジョンセラピーを受ける前は読書中どのように眼を使っていたのかを知った時だった。 私は片目で文章を凝視する一方で、もう片方の眼を25プリズムジオプトリ(*1)回転させていた。したがって、見て…
フレデリックブロックは講義ノートを「生物の法則」として体系付けられた基本原則のリストで書き始め、ときおり人のことを一般的に「生物」として言及した。 これらの用語は現代に生きる私達の耳には奇妙に聞こえるかもしれないが、ブロックによる、カートゴ…
パートリッジ夫人が私にくれた論文はすべてSUNY検眼校に存在するものだった---- 一つの例外を除いて。 それは未公表のもので、タイプライターで書かれた原稿だった。 タイトルは、「斜視に関する講義ノート」と名付けられていた。(*1) このノートはブロック…
2006年に、私の立体視の物語、「立体視のスー」(*1)が初めてオリバー・サックス博士によって書かれ、ニューヨーカーで発表された。 その公表から1週間後のこと、私へのインタビューがあるラジオ番組、NPR(*2)の朝の回で放送された。多くの手紙、メールがそ…
フレデリック・W・ブロック(*1)は他の誰よりも斜視のことを理解していた。しかし、視覚に携わる専門家はほとんどが彼の業績のことを全く耳にしたことがない。 もしその名前を認識しているとするなら、それはおそらくブロックストリングからの連想においてだ…